私は高校からフルートを始めた。
小学1~4年はピアノを、中学2年間はチューバをしていた。
ピアノは自分でやりたいと言っておきながら、遊ぶ時間がほしいと辞めた。バカだなぁ。
本当はフルートが吹きたくて入った中学の吹奏楽部。チューバはジャンケンで負けてさせられた。
決まったときは本当に悲しくて、こんな興味ももったことない、管楽器で一番大きな楽器なんて嫌だと家に帰って母に嘆いた。
中学3年になる直前までの丸2年なんとか続けたけど、みんなと演奏する楽しさよりも、興味のない楽器を練習しなければならないという、なんというか・・・つまらなさ・やる気のなさから部活を引退した。2年間も続けたのに内申書に「部活動:無所属」と書かれたのは納得いかなかったけど。

しかし、高校に入って念願のフルートになれた♪
でも、高校ではフルートを吹ける安心感からか、楽譜を追えて指が動けばいいと思い向上心が足りなかったようだ・・。顧問(指揮者でもある)の先生に「もっと音を響かせて」とか「もっと歌って」というアドバイスを理解しきれず、高3の7月に中途半端なまま引退。
引退直後、レッスンに通い始めて、「(音色が?)良くなった!」とピアノをやっている友達に言われて、少しずつ先生の言うことも理解し始める。

専門学校に行き、フルートの子が私を除いて5人。みんなレッスンをきちんと受けていた人達で、向上心をかきたてられる。
今まで理解できなかったことも理解しようとして、「(演奏が)うまい」と言われる人の練習を見ては「今何やってるの?教本あるの??」といろいろ教えてもらった。フルート以外にもクラリネットとサックスの演奏試験もあったから、サックスの人に「ピアニッシモで最低音出して〜」と吹いてもらい、「吹くときにどういうことを気をつけたらいいの?」とかアドバイスをしてもらったり。すごく濃い学校生活だった。
専門学校の授業が終わった後は、楽器、譜面台、教本と楽譜を持って公園に行き、3時間くらい練習したり。基礎練にハマってた時期があって、基礎練だけで2時間くらいやってた。

 @ ソノリテについて ----10分程度
 A タファネル・ゴーベール ----90分程度
 B ケーラー 20の練習曲 Op.93 第2巻 ----20分程度

こんな時間配分だったかしら。
高校のときって、基礎練は「指定されたことをするだけ」の音出しだった。だから、音質について気にすることもなく・・・。高校とかの吹奏楽でまず要求されるのは、音程と音量。音量を出す=大きい音で吹く=音色は二の次・・・。そういう式が成り立つようだ、中高生は。
今まで聴いてきた限りでは、指は回るけど、音量は出るけど、音色(おんしょく)が・・・という人が大多数。吹奏楽って、音量が大きい金管が後ろから吹いてくるから、前のほうで吹いている木管に対して、指揮者は「フルートもっと音量を出せ!」と言う。すると、音量を出すためにフルート奏者は息をたくさん出す。しかし、その息をコントロールできずに無駄に出しているがために音色が雑になる。音色が雑になると、音が遠くに飛ばない。近くでは鳴る(=近鳴り)けど、ホールの客席など遠くで聴くと音が飛んで来ない。すると指揮者は「もっと出せ!」と言う。これはもう悪循環としか言いようがない。どの楽器でも同じだけど、フルートはこの傾向がとても強い。

私は、自分の耳に入る音色重視だったから、「きれいな音を出したい」と思っていて、幸いこの悪循環にはならなかったけど、自分の耳に聴こえてくる音ばかりを気にしすぎて、遠くにいる人のことを考えていなかった。レッスンの先生に『省エネ』と言われる。それは自分でも「あぁ・・・そうだな。」と納得してしまった。

音を遠くに響かせるにはいろいろな要素がある。
まだ未熟な私にはそれらのすべてがわからないけど、少なくとも高校のときよりも上達してると思う。今の練習量は全然足りないけどね。
「量より質」とはよく言ったものだ。
その言葉を今さらながら痛感するよ。